仕事 空き缶からはじまる未来 空き缶を拾い始めたのは、小学二年生の冬だった。 母はスーパーのレジ打ちを掛け持ちし、父は建設現場で働いていたが、収入は決して安定していなかった。冬のボーナスが少なかった年、母は台所でため息をつきながら、僕に声をかけた。「カズ、放課後に少しだ... 2025.05.15 仕事